このページのゴール #
- Windows 11 / 10 で Python 3.13 をインストールする
uvとvenvを利用して仮想環境を作成・管理できるようになる- よくあるつまずきポイントと対処法を押さえる
前提 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 権限 | 通常ユーザーで OK(Set-ExecutionPolicy で一時的にスクリプト実行を許可します) |
| シェル | Windows PowerShell(スタートメニューから「PowerShell」で検索) |
| 保存場所 | 例として C:\projects\my-app を使用(任意の場所に置き換え可能) |
1. Python 3.13 をインストールする #
Python ダウンロードページ から
Windows installer (64-bit)を取得インストーラを実行し、最初の画面で 「Add python.exe to PATH」 にチェック →
Install NowをクリックPowerShell でバージョンを確認
py -3.13 --versionPython 3.13.xと表示されれば成功です。pyが認識されない場合は PowerShell を閉じて開き直してください。
💡
winget install Python.Python.3.13でもインストールできますが、PATH 設定が正しいか確認しましょう。
2. uv をインストールする #
uv は高速なパッケージマネージャーです。以下のコマンドを PowerShell に貼り付けて実行します。
Set-ExecutionPolicy -Scope Process Bypass
iwr https://astral.sh/uv/install.ps1 -UseBasicParsing | iex
uv --version
バージョンが表示されれば完了です。表示されない場合は PowerShell を開き直すか、$Env:USERPROFILE\.local\bin が PATH に含まれているか確認してください。
3. プロジェクトフォルダと仮想環境の作成 #
mkdir C:\projects\my-app
cd C:\projects\my-app
uv venv --python 3.13 .venv
.venv フォルダに仮想環境が作成されます。以下で有効化します。
.\.venv\Scripts\Activate.ps1
プロンプトの先頭に (.venv) が表示されれば有効化されています。終了するときは deactivate。
✅ 有効化せずに
uv run python script.pyのように実行すると、仮想環境を自動で噛ませてコマンドを動かせます。
4. ライブラリの管理 #
uv pip install numpy pandas
uv pip list
uv pip sync requirements.txt
uv pip install:ライブラリの追加uv pip list:現在インストールされているライブラリ一覧uv pip sync:requirements.txtの内容に合わせて環境を再現
5. Visual Studio Code の設定(任意) #
- VS Code を開き、左下のステータスバーで Python インタプリタを選択
.venv\Scripts\python.exeを指定すると補完やデバッグが仮想環境に紐付きます- 拡張機能「Python」「Pylance」「Black Formatter」などをインストールすると便利です
6. よくあるトラブルと対処 #
| 事象 | 対処 |
|---|---|
Set-ExecutionPolicy が拒否される | 管理者に権限を確認するか、PowerShell を「管理者として実行」して試す |
uv コマンドが見つからない | PowerShell を再起動する/$Env:USERPROFILE\.local\bin を PATH に追加 |
.venv を削除できない | VS Code や他のアプリが仮想環境を掴んでいないか確認し、再起動後に削除 |
7. 後片付け #
- 仮想環境から抜ける:
deactivate - 不要になった仮想環境:
.venvフォルダを削除 - ライブラリ一覧を保存:
uv pip freeze > requirements.txt
これで Windows 上に Python 3.13 + uv の環境が整いました。続いて Python の基本文法を学ぶ準備ができたので、次章の基本文法編に進む心づもりをしておきましょう。