ここではPythonの数値型と代表的な演算子を確認します。対話モードやノートブックで実際に入力しながら読み進めてください。
整数と浮動小数点数 #
Pythonには整数(int)と浮動小数点数(float)があり、リテラルを書くだけで扱えます。
42 # 整数
3.14 # 浮動小数点数
1_000_000 # 桁区切りにアンダースコアを使える
type(値)を使うとデータ型を確認できます。例:type(42)→<class 'int'>
四則演算とべき乗 #
| 演算 | 記号 | 例 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 足し算 | + | 7 + 3 | 10 |
| 引き算 | - | 7 - 3 | 4 |
| 掛け算 | * | 7 * 3 | 21 |
| 割り算 | / | 7 / 3 | 2.3333333333333335 |
| 切り捨て除算 | // | 7 // 3 | 2 |
| 余り | % | 7 % 3 | 1 |
| べき乗 | ** | 2 ** 10 | 1024 |
/は常に浮動小数点数を返します。整数の結果が欲しい場合は//を使いましょう。
演算の優先順位 #
算数と同じく、「かけ算・わり算」が「たし算・ひき算」より先に計算されます。括弧を使うと順序を明示できます。
8 + 4 * 2 # 16
(8 + 4) * 2 # 24
コードを読みやすくするためにも、複雑な式では積極的に括弧を使いましょう。
組み込み関数を使う #
Pythonには数値を扱うための組み込み関数も用意されています。
abs(-3) # 絶対値 => 3
round(3.14159, 2) # 小数第2位まで丸める => 3.14
pow(2, 8) # べき乗 => 256 (2 ** 8 と同じ)
試してみよう #
- 半径
r = 5の円の面積を計算するコードを書いてください(円周率はpi = 3.14159とする)。 - 1年が365日だとして、
365 % 7の意味を考えてみましょう。 round(2.675, 2)を計算すると2.67にならない理由を調べて、メモに残してください。
次のステップでは、計算結果を保存するための変数や名前の付け方を学びます。