ここでは文字列の扱い方と、print / input を使った基本的な入出力を学びます。
文字列リテラル #
文字列は'...'または"..."で囲みます。
greeting = "こんにちは"
nickname = 'Pythonista'
複数行の文字列は3連クォートを使います。
message = """複数行の
メッセージを
書くことができます"""
文字列の操作 #
"Py" + "thon" # 連結 => 'Python'
"ha" * 3 # 繰り返し => 'hahaha'
len("💻") # 文字数 => 1
インデックスを使って1文字ずつ取り出すこともできます(先頭は0)。
word = "python"
word[0] # 'p'
word[-1] # 'n' (末尾)
文字列はイミュータブル(変更不可)です。
word[0] = "P"のように書くとエラーになります。
printで出力する
#
printは複数の値をスペースで区切って表示します。
name = "Alice"
age = 20
print(name, "さんは", age, "歳です")
sepやendで区切り文字や末尾を変更できます。
print("A", "B", "C", sep="-") # A-B-C
print("Hello", end="") # 改行しない
f-stringで整形する #
Python 3.6以降ではf-stringを使うと読みやすく文字列を整形できます。
name = "Alice"
age = 20
print(f"{name} さんは {age} 歳です")
フォーマット指定も可能です。
pi = 3.1415926535
print(f"{pi:.3f}") # 3.142
inputで値を受け取る
#
inputはユーザーの入力を文字列として返します。
text = input("お名前を教えてください: ")
print(f"ようこそ、{text} さん!")
inputの戻り値は常に文字列です。数字として扱いたい場合はint()やfloat()で変換しましょう。
age_text = input("年齢を入力してください: ")
age = int(age_text)
print(f"来年は {age + 1} 歳ですね")
変換に失敗するとValueErrorが発生します。エラー処理の方法は後の章で学びます。
試してみよう #
- 文字列
"Python"の2文字目と5文字目を取り出すコードを書いてください。 inputで身長と体重を受け取り、BMI(体重 ÷ 身長^2)を計算して表示するスクリプトを作成してください。- 好きな本や映画を3つ入力してもらい、
printとf-stringでまとめて表示してください。
次のステップでは、ここまで学んだ内容を小さなプログラムとしてまとめます。