計算結果を残しておくには「変数」が必要です。Pythonでは=を使って簡単に代入できます。
代入の基本 #
message = "Hello"
count = 3
pi = 3.14159
左辺(変数名)に右辺の値が保存され、再代入すると上書きされます。
count = count + 1
print(count) # 4
=は「等しい」ではなく「右辺を左辺に代入する」という意味です。数学の“=”とは役割が異なります。
変数名のルール #
- 英字(a〜z, A〜Z)、数字、アンダースコア
_が使える - 最初の文字に数字は使えない
- 大文字・小文字を区別する(
Valueとvalueは別物)
Pythonには予約語(if, for, whileなど)があり、変数名として使えません。keyword.kwlistで一覧を確認できます。
import keyword
keyword.kwlist
意味のある名前を付けるとコードが読みやすくなります。
valueよりtax_rateの方が意図が伝わります。
同時代入と値の入れ替え #
Pythonでは複数の変数に同時に値を代入できます。
x, y = 10, 20
変数の値を入れ替えるときも便利です。
a, b = 1, 2
a, b = b, a
print(a, b) # 2 1
一時変数を使わなくても安全に入れ替えられる点はPythonの人気機能の一つです。
動的型付け #
Pythonの変数は「動的型付け」です。同じ変数に異なる型の値を代入できます。
value = 10 # int
value = "ten" # str
型が変わると意図しないバグの原因になります。学習の段階では“同じ変数には同じ種類の値を入れる”意識を持つと安全です。
試してみよう #
name,age,cityという変数を作り、それぞれ自分の情報を代入してprintで表示してください。- 2つの変数
a,bに任意の数値を代入し、値を入れ替えるコードを書いてください。 - 予約語を変数名に使おうとするとどうなるか、実際に試して確認しましょう。
次は文字列と入出力を扱い、簡単なインタラクティブプログラムを書いてみます。