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言語 JA

RobustScaler(中学生向け)

入門中学生

01.3.6 中学生向け

RobustScaler(中学生向け)

最終更新 2026-11-01 読了時間 1 分
まとめ
RobustScaler(ロバスト・スケーラー)は、極端な値がまじっていてもふり回されないように数をそろえる道具です。基準にするのは、小さい順に並べたときの**まん中の値(中央値)**と、**まん中の半分の人が収まる幅(四分位範囲)**の 2 つです。最小と最大を使うそろえ方は 1 人の極端な値で全体がゆがみますが、まん中を基準にすれば、はしの人がどれだけ極端でも、ほかの人の位置は変わりません。箱ひげ図で「箱」の部分だけを見て目盛りを決めている、と考えると分かりやすいです。

クイズ:1 人だけ 100 冊読んだクラスで、「ふつう」はどこ? #

夏休みの読書記録です。クラス 11 人の読んだ冊数を小さい順に並べました。

順番1234567891011
冊数2334556789100

11 番目の人は図書委員で、100 冊読みました。このクラスの「ふつうの冊数」はいくらでしょう? 平均は 152 ÷ 11 で約 14 冊ですが、14 冊以上読んだのは 1 人だけ。「最小 2 冊を 0、最大 100 冊を 1」とすると、10 人が 0.07 以下にぎゅっと押しこまれ、差が見えなくなります。

そこで、まん中の人を見ます。6 番目の 5 冊です。さらに、下から 4 分の 1(3 番目の 3 冊)と上から 4 分の 1(9 番目の 8 冊)の間に「まん中の半分の人」が入っています。この幅 5 冊を 1 目盛りにすれば、100 冊の人がいても、ほかの 10 人の位置はきちんと広がって見えます。これが RobustScaler の考え方です。

左の箱ひげ図は変える前で、箱の右側に外れ値の点が離れて並んでいる。右の箱ひげ図は RobustScaler で変えたあとで、箱のまん中が 0、箱の幅が 1 目盛りになり、外れ値は右に残ったまま箱の形は変わらない

上の図は、400 個あまりの数を箱ひげ図で表したものです。左(変える前)では、ほとんどの値が入っている「箱」の右に、離れた点(極端な値)が並んでいます。右(変えたあと)では、箱のまん中の線が 0 に、箱の幅がちょうど 1 目盛りになり、離れた点はそのまま右に残っています。

仕組み:箱ひげ図の「箱」で目盛りを作る #

まず、数を小さい順に並べます。読書記録の表と同じ並べ方で、図では箱ひげ図を描く最初の一歩に当たります。次に、まん中の値(中央値)を見つけて、これを新しい 0 の位置にします。図では、箱の中の線が 0 の目盛りに移ります。続けて、下から 4 分の 1 と上から 4 分の 1 の値を見つけます。この 2 つの間が箱ひげ図の「箱」で、箱の幅(四分位範囲)を新しい 1 目盛りにします。最後に、11 人全員の値を新しい目盛りで読み直します。まん中の人は 0、100 冊の人は 19 くらいの大きな値になり、極端な人は極端なまま遠くに置かれ、箱の中の人たちは見やすく広がります。

動かして見てみよう #

下の図で「再生」を押すと、説明した手順が 1 つずつ進みます。手順ごとの説明は図の下に出ます。

気をつけたいこと #

最初の注意は、極端な値(100 冊の人)が消えるわけではないことです。100 冊の人は、そろえたあとも遠くにいます。「ふり回されない」のは箱の中の目盛りで、極端な値を取り除く道具ではありません。二つ目は、データが少ないとまん中も動きやすいことです。3 人しかいなければ、1 人が入れ替わるだけで中央値も箱の幅も変わるので、ある程度の人数があってこそ力を発揮します。三つ目は、箱の幅が 0 になると使えないことです。ほとんどの人が同じ値(全員 5 冊など)だと箱の幅が 0 になって目盛りが作れないので、そんなときは別の方法を考えます。

やってみよう #

最初の課題は、上の読書記録で「最小を 0、最大を 1」としたときの全員の位置と、「中央値を 0、箱の幅を 1 目盛り」としたときの位置を、紙に数直線を描いて比べることです。二つ目は、身の回りで「1 人(1 つ)だけ極端な値がまじりやすいデータ」を 3 つ探すことです(例:お小遣いの額、通学時間、ゲームのプレイ時間)。三つ目は、上の表の 100 冊を 1000 冊に変えても、ほかの 10 人の位置が変わらないことを確かめることです。そのとき平均はどう変わるでしょうか。

つぎに読む #

式と Python のプログラムまで含めた本編は RobustScaler(標準版) です。最小と最大を使うそろえ方は 中学生向けの MinMaxScaler で紹介しているので、2 つを読み比べると使い分けが見えてきます。数をグループに区切ってしまう方法は 中学生向けのビニング にあります。