5.5
変換とローリング指標
まとめ
- 差分変換で非定常な系列を定常に近づけ、モデルが扱いやすい形に整える。
- リサンプリングや移動平均・移動標準偏差でトレンドとばらつきを同時に把握する。
- ローリング相関やウォークフォワード検証で、系列間の関係や予測の安定性を確認する。
直感 #
生の時系列データにはトレンドや不均一な分散が含まれていることが多く、そのままではモデルがうまく学習できない。差分をとって定常化し、リサンプリングで粒度を変え、移動統計量で局所的な傾向を把握する。こうした前処理を経ることで、モデルが捉えるべきシグナルが浮かび上がる。
詳細な解説 #
このチャプターで学べること #
- 1次差分による定常化と、原系列との比較方法
- 日次から週次・月次へのリサンプリングでトレンドを抽出する手法
- 移動平均・移動標準偏差の描画による変動の安定性確認
- ローリング相関で2系列間の関係の時間変化を追う方法
- ウォークフォワード検証(ローリング予測)で予測精度を時点ごとに評価する手法
これがわかるとできること #
- 非定常な系列を定常化し、ARIMAなどのモデルに適した入力を準備できる
- 業務サイクルに合わせた粒度でトレンドを読み取れる
- モデルの予測が時間とともに劣化していないかを検証できる
学習の進め方 #
- まず差分変換で定常化の基本を押さえる
- リサンプリングと移動統計量でトレンド把握の手法を学ぶ
- ローリング相関とウォークフォワードで応用的な検証に進む