06.3.4 高校生向け
積み上げ棒グラフで構成比を示す(高校生向け)
こんな場面を想像してみよう #
文化祭の売上を「食べ物」「飲み物」「グッズ」に分けて、1 日目から 3 日目まで記録したとします。知りたいのは「合計はどの日が多かったか」と「飲み物の割合は増えたか」の両方。別々の棒グラフを 2 枚描いてもいいのですが、1 枚にまとめられるのが積み上げ棒グラフです。
下の図は標準版の例で、月別の売上をオンライン・店舗・卸の 3 段に積んだものです。

棒のてっぺんを横にたどれば、合計が 4 月の 310 から 7 月の 445 に伸びていることが分かります。いちばん下の青(オンライン)の段は根元が 0 でそろっているので、150 から 210 へ伸びていることもすぐ読めます。
棒はこう積む #
まず、3 つの系列の順番を決めて、いちばん大事なものを最下段に置きます。図ではオンラインが最下段で、ここだけは根元が 0 なのでふつうの棒グラフと同じ精度で読めます。次に、2 段目を 1 段目の上に乗せます。店舗の棒は根元を「オンラインの値」に置いて立てるので、4 月なら 150 から 250 までが店舗の段です。それから 3 段目を「1 段目+2 段目」の上に乗せます。卸の根元は 150 + 100 = 250、てっぺんは 310 になり、これが 4 月の合計です。最後に凡例を段の順に合わせます。下から上の並び(オンライン・店舗・卸)と凡例の並びをそろえると、色と名前の対応で迷いません。
データが変わると図はどう動くでしょう。もし 7 月の卸だけが 85 から 170 に倍増すると、7 月の緑の段が 2 倍に厚くなり、てっぺんが 530 まで伸びます。一方、7 月のオンラインと店舗の段は位置も厚みも変わりません。「ある段が厚くなると、その上に乗るものはすべて押し上げられる」。この性質が、合計(てっぺん)を読みやすくし、同時に 2 段目以降の比較を難しくしています。
動かして見てみよう #
下の図で「再生」を押すと、説明した手順が 1 つずつ進みます。手順ごとの説明は図の下に出ます。
気をつけたいこと #
最初の落とし穴は、2 段目以降の厚みを目で比べることです。店舗(黄)の段は 4 月が 100、7 月が 150 ですが、根元が 150 と 210 で違うため、長さの差を目で正確に測るのはむずかしい。比べたい系列は最下段に移すか、別の棒グラフで補います。二つ目は段が多すぎること。5 色以上に分けると、どの段がどれだけ寄与したか見えなくなるので、主要な 3〜4 系列に絞り、残りは「その他」にまとめます。三つ目は 100% 積み上げで合計を忘れることです。構成比だけを見ていると、合計が 445 から半分に減っていても気づけないので、合計の数字を別に添えましょう。
やってみよう #
最初の課題は、1 日の 24 時間を「睡眠・学校・勉強・その他」に分けて 1 週間記録し、曜日ごとに積み上げ棒グラフを紙に描くことです。合計はいつも 24 になるので、実は 100% 積み上げと同じ図になります。二つ目は、お小遣いの使い方を月ごとに 3 つの用途に分けて積み上げ、「合計が増えた月」と「ある用途の割合が増えた月」が同じかどうか確認すること。三つ目は、「中段の値を正確に比べたい」場面を 1 つ考え、積み上げ棒グラフのままでは何が困るか、どんな図に描き直せばよいか説明することです。
つぎに読む #
bottom 引数で段を積む Python の書き方は 標準版の積み上げ棒グラフで構成比を示す で扱っています。系列同士の大小を正確に比べたいときは グループ化棒グラフ(高校生向け)、基本形の確認は 基本の縦型棒グラフ(高校生向け) へ進んでください。割合を円で表す別の方法は ドーナツチャート(高校生向け) で説明しています。