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言語 JA

ドーナツチャート(高校生向け)

入門高校生

06.1.3 高校生向け

ドーナツチャート(高校生向け)

最終更新 2026-11-01 読了時間 1 分
まとめ
ドーナツチャートは、全体を 100% として各カテゴリの割合を扇形の大きさで見せる円グラフの一種で、真ん中の穴には合計などを書けます。答える問いは「全体のうち、どれがどのくらいの割合を占めるか」であり、「どれが大きいか」を正確に比べる図ではありません。割合 \(p\)(%)の扇形の中心角は \(360^\circ \times p / 100\) で、25% なら 90°、半分なら 180° です。カテゴリは 5 個までにし、3D 表示や多すぎる分割は面積と数値の対応をこわすので避けます。

こんな場面を想像してみよう #

クラス 40 人に「好きな教科」を聞いたら、国語 8 人、数学 12 人、英語 10 人、理科 6 人、社会 4 人でした。人数そのものより「数学が全体の 3 割」「理科と社会を合わせて 4 分の 1」のように全体に対する割合を伝えたいとき、円の形が役に立ちます。

下の図は標準版の例で、投資先の地域ごとの配分をドーナツチャートにしたものです。

5 つの地域の配分を扇形の大きさで表したドーナツチャート。米国が 40% で円の半分近くを占め、エマージングと日本が 20% ずつ、欧州とその他が 10% ずつと、扇形の角度が割合に比例している

米国の扇形は 40% で、ほかの 4 つを合わせたものに近い大きさに見えます。「米国が半分近く」「欧州とその他は合わせてもエマージング 1 つ分」。こうした「全体の中での位置づけ」が、円グラフが得意とする読み方です。

扇形はこう決まる #

まず、割合を出します。各カテゴリの値を合計で割って百分率にしますが、図のデータは最初から 40, 20, 20, 10, 10 で合計 100 です。次に、割合を中心角に変えます。360° に割合をかけると 40% → 144°、20% → 72°、10% → 36° になり、全部足すと 360° に戻ることを確かめます。それから 12 時の位置から順に扇形を描きます。コードの startangle=90 は「12 時の位置から始める」という意味で、割合の大きい順に並べると読みやすくなります。最後に真ん中に白い円を重ねて穴をあけるとドーナツになり、穴には「合計 100 万円」のような全体の情報を書けます。

データが変わると図はどう変わるでしょう。米国が 40% から 50% になり、その他が 10% から 0% になったとします。米国の扇形は 144° から 180° に広がって円のちょうど半分を占め、その他の扇形は消えます。ほかの 3 つの扇形は角度は変わりませんが、位置が回転してずれます。1 つのカテゴリが変わると、他の扇形の「位置」も動くのが円グラフの性質で、2 枚の円グラフを並べて比べにくい理由の 1 つです。

動かして見てみよう #

下の図で「再生」を押すと、説明した手順が 1 つずつ進みます。手順ごとの説明は図の下に出ます。

気をつけたいこと #

最初の落とし穴はスライスが多すぎることです。6 個以上に分けると、10% と 12% の扇形の差は見分けられないので、上位 3〜5 個に絞り、残りは「その他」にまとめます。二つ目は 3D や立体風にすること。手前の扇形が遠近法で大きく見え、面積が 40% などの割合と一致しなくなるので、必ず平面(2D)で描きます。三つ目は合計が 100% にならないデータに使うことで、「複数回答のアンケート」を円グラフにすると割合の合計が 100% を超えて意味を失います。1 人が 1 つだけ選ぶデータに限ります。四つ目は 2 枚の円を並べて増減を読むこと。角度の差を 2 枚の円で比べるのは目にとって難しい作業なので、増減を見たいなら棒グラフに描き直します。

やってみよう #

最初の課題は、クラスのアンケート結果(1 人 1 票)を集め、各選択肢の中心角を計算して、分度器でドーナツチャートを紙に描くことです。二つ目は、同じデータを横棒グラフにも描き、「2 番目と 3 番目の差」がどちらの図で読み取りやすいか比べること。三つ目は、「円グラフにすると誤解を生むデータ」の例を 1 つ考えることです(ヒント:合計が 100% にならないもの、カテゴリが 10 個以上あるもの)。

つぎに読む #

plt.pie と白い円で穴をあける Python の書き方は 標準版のドーナツチャート で扱っています。数式なしの説明は ドーナツチャート(中学生向け) にあります。割合と合計を 1 本の棒で同時に見せる方法は 積み上げ棒グラフ(高校生向け) へ進んでください。